「おっ、もう朝?」
術後、夜中に目責めないで、朝を迎えたのは初めてではないだろうか?
しかも、毎朝の寝起きは肛門が痛いのに、今日は大丈夫だ。
なぜだ? この違いは? そう言えば、昨晩は寝る前にに、トイレにいった。
かなり苦しんだが、少しばかりの大便と、ガス抜きをしてから寝たのだった。
それにより、肛門への圧迫が減ったのが原因と考えられる。 たしかに圧迫があれば、それは朝まで続くし、途中で目覚めたりもした。
しかし、トイレに行くのは苦難の作業なので寝る前に疲労困憊するのは出来れば避けたいところだ。
いつも通り寝起きすぐにトイレに向かったが、僅かばかりの大便しかでない。まあ、昨晩寝る前にに少し出てるので、こんなもんか?
7時に目覚めてから、今は3時間経過、ここまで肛門キュッにはなってない。色々とコントロールする技を習得しつつあるかも、知れない。 レベル100(なんの?)を目指すぜ!
10:30
「ひいっ、だめだ、抗えない(泣)」
僕は、肛門の奴隷に成り下がった。つい1週間前まで僕が肛門を操っていたのに、立場が逆転してしまい、僕は抵抗する力も、気力も持ち合わせていない。 ただただ、突然、下される命令に下を向いて服従あるのみだ。 令和の世の中にこんなパワハラが許されて良いのか?
便意を催すと、以前と違いそこで.我慢が出来る感じではない。一刻も早くトイレに行かないと爆発しそうだ。 この感覚が治るまでは、おいそれと外出ができない。 ましてやディズニーランド等の混んでるイベントに行くのは狂気の沙汰だろう。
しかし、素直に命令に従った僕にはご褒美があった。 久々に多めの大便と、その後のスッキリ感は、筆舌に尽くしがたい。 もし明日の朝に、またこの隷属を受け入れれば、再度、この気分を味わえるのか? ならば、積極的に受け入れてしまいそうだ。 その時、僕は、身も心も奴隷に成り下がる。
20:30
調子がよく、今日は肛門キュッも、まだ2回のみ、まあ今日は休日なので1日家にいたせいもあるが、快調な時間が過ごせて嬉しい。 出来れば、今日はこのまま快眠、明日の朝にスッキリ起きれて、すぐ快便が理想だが、はたして!?
23:00
さて、これかた就寝だが、肛門の調子は良い感じ。朝に大便が出てから、便意はない。 これが良いことかわからないが、答え合わせは明日の朝だろう。
「今日も、朝までねむれるかな?」
そう、呟きながら、布団に向かった。
04:00
「肛門が痛いよ、痛い、痛い(泣)」
今、僕の肛門期はヒリヒリしてる、何故なら大便をした直後だからだ。 痛みレベルは、大したことなく耐えれるがヒリヒリ苦痛ではある。
こんな代償を払ったんだから、たっぷり出てればよいが、残念ならら少ししか出なかった。ということは、また短時間で、この、苦しみを味わうはめにらなるのだろう。その必ず訪れるであろう現実が僕をら憂鬱にさせていく。
また、こんな夜中に目覚めてしまった。 お腹の張りで目覚めたのだが、なんで朝まで待てないんだ、こいつは? 僕の肛門はもう明らかに別人格で、話し合いすらできていない。
「やっぱ、もう以前の生活に戻るのは、無理なのかな」
何でもないような事が 幸せだったと思う 🎵
なんでもない夜の事 二度とは戻れない夜 🎵
僕の頭の中には、このフレーズが自然と流れ出した。
術前に享受していた、平穏な日々は幸せだったんだ。
そして、再び、僕の意識は深淵へと消えていった。