16:00
「なんか、塊が落ちたぞ」
便器の中に、それは消えていった。 今日は少しだか血も流れて、一瞬だかチクっともした。 その時、僕は、ひょっとして肛門のイボみたいなので取れたのでは? と一瞬おもったが、いやいや、あいつは存在感があり、そんなすぐにいなくなるようや雰囲気では無かったと思い直し、肛門に、手を差し伸べた。
「無い! 無い! 無いぞ!」
きれいに無くなってある! イボは感覚では5mmくらいはあって肛門横にデンっと居座ってた。 千切れてる気配も無かったが、結紮術だと、糸で縛った後、それが取れるタイミングで無くなるという話だったが、僕もそれに該当したんだ。
先生からは結紮とは聞いたが、それがどんな過程を辿るのかはあまり聞いてなかったので、心配だったが、いなくなってくれてほっとした。
今日ほ、また次のステージに進んだようだ。
ここに来て、手術はやはりして良かったと思えるようなってきた。
最近は、快便ではあるが、やはり肛門は少し狭くなってる感じがある。 しかし、これは肛門の柔軟性も含めて、数ヶ月もすれば改善するといったネット情報もあるのて期待したい。
まあ、改善がなくても、多少狭くなっても、問題ないレベルっぽいので、またリスクを犯して狭窄改善手術をするかと言えば、しないだろう。
また、術後の、地獄の苦しみや、肛門が閉まらなくなったりの副作用があったら、それこそ怖い。
取り敢えず、今飲んでるマグネシウムが切れた時が、最後のチェックポイントだろう。
21:00
「えっ、なんだこれは? まだいるやん」
その手に伝わる感触が、僕を落胆させた。 夕方にいなくなったとおもった、あやつがそこにいたのだ。 なぜだ? 確かにいなくなった気がしたのだが、僕の勘違いだったのだろうか?
こいつは一生の付き合いになるのだろうか? そろそろ受け入れなければならないのかも知れない。