静かにしろや、こらぁ（怒）
そう、これは昨晩の僕だ。 4人部屋に2人ではあるが、この隣の方のいびきが凄い。 昨晩は22時に寝たが、そのせいで0:30に目が覚めた、そして轟音を放ってる。 いびきは多少覚醒すると治るので、ガンガン音を立てたが、まったく聞こえてないようで治収まらない。 僕は諦めて廊下の椅子でネットを1時間くらいして、戻ってくると少し静かになってたいのでそのすきに寝て、なんとか朝の起床時間6:00を無事迎えることができた。
今日は手術日だ．僕の手術は11:30からなので、7時まで水を飲める。最後の潤いを喉に与えて、一瞬の安らぎをえた。
06:00 起床時間で灯りが付き自然に目覚めた。
06:30 看護師さんが登場し、簡単に準備の説明
07:00
看護師さんが登場し、最後の水チェックで朝にどれだけ飲んだかの確認。そして手術着を渡されて、9時頃に、上半身裸で手術着、ソックスを渡された準備しておくように言われる。 紙オムツは、まだ履いておかなくてよい。 尿取りパッドはまだ必要なく、これは出術後に使うらしい
09:30
何度かトイレに行って小便をする。術後は6時間動けないからだ。看護師さんがそろそろ点滴をしにやってくるだろう。もうすぐ人生初めての手術室に入る。ドキドキだ・・・
09:50
看護師さんがやってきた。初めてみる看護師さんだが、愛想がよくて良い人だ。 点滴を左腕にさされて、あとは手術時間を待つのみ。
窓から見える景色はいつもとかわらない。しかし、何かが違う。 そう見えるのは、それを見る僕自身のせいだろう。
難しい手術ではないし、問題なければ15分くらいでおわる。全身麻酔でもないので死ぬ可能性は低い。 しかしながら、敗血症になる可能性は常にゼロでは無いだろう。 明日もこの景色が見られるのか？ そう、不安はあるが、僕は前に進んでいこうと思う。
11:20
手術前、最後のトイレに行った。もう心も身体も身体も準備はできた。
さあ、いざ向かおう！
11:30
看護師さんの足音が聞こえる。お迎えのようだ、僕はすっと立ち上がり、彼女を迎えた。 紙オムツと共に。
前の患者さんが長引いてるので、まだかなり先になりそうです。
予想外の答えに、僕は少し戸惑った。この微妙な精神状態の時間は早く終わらせたかったが、これは仕方ない。 ただ運命に身を任せるのみである。
12:00
看護師さんが迎えにきた。僕は紙オムツに着替えて、点滴をされながら歩いて手術室へ向かう。 階を移動し、最初の部屋で、名前を確認される。
そして隣にある手術室で、最初に仰向けになり、再度、名前と手術内容を確認される。
血圧をはかり、身体を丸めた状態で、脊椎へ注射がはじまった。 1分もしないうちの先生が肛門まわりをさわりはじめ、最初の30秒くらいは、軽く針でつっつかれたような痛みがあるなぁくらいだったのが、すぐに痛みは消えた。でも、なんとなと触られてる感じはある。麻酔が効いてる下半身は、少しだけ全体に温かく感じている。腰から膝くらいまでは、軽く力を入れたりできるが足の先のほうの感覚は少ない。
実際に手術で、肛門を触ってる時間は15分もなかったとおもう。 手術だけをみれば、麻酔が効いてる分、ジオン注射よりかなり楽だった。ジオンでは、何かを突っ込まれ、やめてーって感覚はあったが、今回はそれすらなかった。
ジオンでは主に、内痔核、今回は外痔核が対象だったので、その違いがあるのかもしれない。
12:30
ベッドで横になりながら部屋に戻ってきた。再度、血圧と点滴を確認してあとは、6時間身体を起こさずに寝ているのみ。
麻酔は、手術時より効いてる感じで、さっきは足先を少し動かせたが、今は動かない。
感覚が戻ると同時に、術部の痛みも戻るだろうから、ちょっと怖い。
さっき先生が、外痔核は痛い部分だからって脅されたので、今、僕はびびってる。
13:30
麻酔はまだ効いていて、やはり足先の方は動かせない、そして股間のあれにもまったく感覚がないのにも気づいた。という事で、手術部分の痛みはまだなく、ベットで平穏な．時間を過ごしている。
別の看護師さんが現れて、血圧、血中酸素濃度、体温、足の感覚をチェックしてくれた。
体調としては、しんどい事もなく平穏だ。 朝から何も食べてないので、腹ペコで死にそうだか、これはまだ麻酔が効いていて痛みもないので、こんな事を言ってられるのだろうか？
13:40
左足は足首を動かせる。しかし右はまだ動かない。徐々に戻りつつある感じが、僕が再びこの世界に戻ってきたと実感させる。
14:20
左足はかなり動かしてやすくなってきた。足を立てる事もできる。そして右足の足首も少し動かせる。麻酔がいい具合に切れてきた。術部の痛みはまだ皆無。 この後、どうなるのか？ ドキドキなんだけど。
14:30
たぶん薬剤師さんかな？ 退院後に使う薬を持ってきて、説明してくれた。
14:45
看護師さん登場、今回は血圧計測だけ。
まだ股間のあれは、見事に感覚がない。千切れてるんじゃ無いか？ と不安になるが、触ると存在している。しかし感覚がないのは怖い。
左足首はだいぶ動く、でも指先はまだむり。右足は足首が少し動かせるだけ。 最初からだけど、左の回復が早い。
体制を横にする事も可能になった。
15:50
右足の指先まで動かせるようになる。 腰も持ち上げることが可能となる。 しかし．股間のアレはまだ．感覚がない
本当に大丈夫なのか？！
しかし、術部の痛みもなく、身体も動かせるようになってきたので、ただ寝っ転がってるのと変わらない感覚。 そう完全復活は目の前だ。
看護師さんの話だと、4時間くらいで麻酔が切れ、術部の痛みを知覚するらしい、あと40分くらいだが。 果たして、僕の運命は？
ベットから眺める、窓越しの晴れた景色は、とても痛みに苦しむ未来なんて想像できない。
16:50
足はほぼ自由に動かせる。そして、やっと肛門もピクピクと動かせるようになってきた。 股間のやつはまだ全然、大丈夫か？ インポになってしまってないか不安になる。
術部の痛みも皆無、そして、頭を起こしたり、揺らしたらすると、頭痛や吐き気に襲われるとのことだったが、安静にしてたこともあり、それも無い。
ひょっとして、ほとんど痛みなくこのままいけるレアケースなパターンじゃ無いか？
僕は心の中でそう呟いた。 その代償がインポになるというなら、それは過酷な未来だが、まだそうと．決まったわけでは無い。
そうだ、そんなはずは無い、無いよね？
17:20
手術終了後、5時間経過したが、痛みは皆無。 股間のアレはやっと、少しだが触った時の感覚がある感じに回復。
しかし、痛みが全然無いというのも、これはこれで不安になってくる。
18:30
尿が出ない・・・ どんだか頑張っても出ないよ（泣）
僕の身体はどうなってしまったんだ？ どれだけ頑張っても尿がでない、出そう雰囲気はあるのだが、やはり出ない。しかしお腹の下の方は張ってるので、かなり溜まってるのは間違いない。
同時に、気分も悪くなり、肛門も痛くなってきた。肛門の痛みは15分ほど前から感じ始めた。
看護師さんに話すと、取り敢えず、食後の痛み止め薬が出てるので、頑張って夕食を食べて薬を飲む事になった。
19:30
ううっ、やばい何度、頑張っても尿が出ない、足は震え、トイレに行くのもふらつく、立つのも辛い
20:00
限界を迎えナースコールをしようとしたタイミングで看護師さんが登場、泣きついた結果、尿カテーテルで出す事になった。 エコーで調べると500mくらい溜まってるようだった。
「ああっ、怖いやん、。えっあそこに管を突っ込むんやろ？」
見ていてら気絶しそうなんで、中空を眺めていたときに、看護師さんが手慣れた手で、入れていく。
「うわー、まじ？ 息が止まる、辛い」
中々の地獄だ。痛いという感覚は少ししかんしのだが、気持ち悪いというか、なんていえばよいのか、表現できない感じ、入れてる時間はせいぜい30秒くらいだろう、入って仕舞えば、もう平気になる。 そして出す時も辛いが、時間は入れる時の半分以下なので耐えられる。
残尿感はあるが、かなりすっきりした。
21:00
はあはあ、ぜいぜい、しんどくて呼吸音が荒くなる。尿を出した後には、少し気分がよくなったが、今度は別の辛さに襲われる。 肛門の痛さは安定しており、耐えれるレベル。 だが、ただしんどいのだ。 立つと吐き気に襲われる。
今日は4人部屋だが幸運にも私1人しか患者がいない。こんな状態で他に人がいたら大変だった。
23:00
最悪だ、吐きそうだし、肛門は痛いし（といっても安定した耐えれる痛み）、尿も再び溜まってきた。何度もトイレに向かいチャレンジするが、やはり出ない。 トイレに行くのと立ち上がると、すぐに吐き気で、何度もベッドとトイレを往復してる。
コロナになったのも含めて、過去20年くらいで最悪な状態。
02:00
ん、なんか空気がかわった？
先ほどまで、霞がかかっていた僕の世界が急速に透き通っていく。 尿が出ないのはかわらないが、立ち上がっても吐き気が無くなり、今、こうしてこの投稿を書く事gsできている。 18:30〜ここまでの記事は、今、この時間にまとめ書きが出来るほどに改善！ 先程の地獄の苦しみが嘘のようだ。 これで尿さえ出れば、もう大丈夫なので、あとひと頑張りだと思う。
